吐き出してみた

　「最悪」奥田英郎
　本当に最悪の話。先を知りたくないのに、手が止まらない。もう止めてくれよ、と思ってしまう。特に、中小企業の社長の話は悲惨。それだけに、後半主人公達が終結した場面がコミカルに笑えてくる。悲惨すぎる為に、一人を除いてそれほど救われた訳でもないのに、すごくホッとした気分になる。

　「魔球」東野圭吾
　野球ファンからすると、一言言いたくなる。

　「あの頃ぼくらはアホでした」東野圭吾
　笑った。　

　「マークスの山　上・下」高村薫
　そんなに面白いだろうか・・・　文章がたるくて、前半読み飛ばしたせいかあまり内容が飲み込めないし、言われるほど面白い内容とは。イマイチ犯人の動機がわからない。女性とは思えない内容だが、文体に関しては言われると納得する。

　「幻色江戸ごよみ」宮部みゆき
　この人の江戸時代モノは短編に限る。

　「華胥の幽夢」小野不由美
　作者は、女子中高生に説教をしたいのだろうなということがひしひしと感じられる。テーマを絞りすぎでは。面白いのだが。

　「ジハード4」定金伸治

　「「ABC」殺人事件」有栖川有栖他
　法月倫太郎は、短編には書いているのだな。