『勇者の証明』 森村誠一

 簡単に言うと、拍子抜けだった。
 ドイツ人の少女を、終戦間際に4人の少年が長崎まで送り届けると言うあらすじは魅力的だったのだが。
 まず、現代的な自由主義の感覚をもった少年が、それも4人も集っているのにリアリティーがない。時代を恨んでいた、なんて小学生が考えるだろうか。話もご都合主義で、憲兵につかまりそうになった途端に空襲があるというのも。広島・長崎をそれぞれ原爆の直前に丁度良く出発していると言うのもなんだかなという感じ。そもそも、始めてあった少年を信用するか。
 人物に区別がつきづらく、少年達、という括りでくくれてしまう。ザビーネも、実に素直で良い少女であるというだけ。

 むしろ、敵役のがマシだったか。うーん、今二つ。

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